夏六月、詔曰「前年夏、神爵集雍。今春、五色鳥以萬數飛過屬縣、翺翔而舞、欲集未下。其令三輔毋得以春夏擿巣探卵、彈射飛鳥。具為令。」 （『漢書』巻八、宣帝紀、元康三年） 漢の宣帝は長安近辺での神爵（爵はスズメのこと）や「五色鳥」目撃を知ると、首…

『どげせんＲ』１巻。 『どげせん』が原作者板垣氏と作画ＲＩＮ氏に別れたあと、作画者が単独で描いたものである。 原作者板垣氏による『謝男』（「漫画ゴラク」不定期掲載）と違い、前作『どげせん』の主人公や舞台をそのまま使っている。

又有胡騎校尉、掌池陽胡騎、不常置。 【注】 師古曰「胡騎之屯池陽者也。」 （『漢書』巻十九上、百官公卿表上） 前漢代、左馮翊の池陽県には胡騎校尉が指揮する異民族騎兵が駐屯していたという。 三月、詔隴西徙襄武、安定徙美陽、北地徙池陽、上郡徙衙。 …

今回はメモだけ。 孔将軍が孔丘先生の子孫だっていう話は、元は『孔叢子』に合わさってる『連叢子』か。 『孔叢子』買えば良かったかな。

諸項氏枝屬、漢王皆不誅。乃封項伯為射陽侯。桃侯・平皋侯・玄武侯、皆項氏、賜姓劉。 （『史記』巻七、項羽本紀） 項羽の親族は項羽死後も誅殺されず、漢王すなわち高祖劉邦は項羽の叔父項伯らを列侯とし、彼らには劉氏の姓を賜ったという。

其封嘉為周子南君、以奉周祀。 （『漢書』巻六、武帝紀） 元康元年三月丙戌、君延年以當弟紹封、初元五年正月癸巳、更封為周承休侯、位次諸侯王、二十九年薨、諡曰考。 （『漢書』巻十八、外戚恩沢侯、周子南君姫嘉） 前漢の時、周王の子孫とされ、周の祭祀…

先日、中華書局版『漢書』標点本を買った。もちろん前から持っていたので、これは「買い換え」である。 これまで使っていた『漢書』は２０歳くらいの時に買った物で、そんなに激しく使ってないとはいえかなりボロボロになってきていた。 表紙が取れたのをテ…

高祖傳十三篇。高祖與大臣述古語及詔策也。 （『漢書』巻三十、芸文志、儒家） 前漢の書物の中に、「高祖伝」というのがあったそうな。 漢の高祖劉邦の大臣との議論と詔について述べたものだという。 面白いのは、これが「儒家」の著作とされていることだ。 …

武帝時有太常蓼侯孔臧者、（孔）安國之從兄也。 （『尚書』泰誓上、孔穎達疏） 尚書の注釈者とされる漢代の孔安國。 順生鮒、鮒為陳渉博士、死陳下。鮒弟子襄為孝惠博士、長沙太傅。襄生忠、忠生武及安國、武生延年。 （『漢書』巻八十一、孔光伝） 彼はもち…

及至秦始皇兼天下、燔詩書、殺術士、六學從此缺矣。陳渉之王也、魯諸儒持孔氏禮器往歸之、於是孔甲為渉博士、卒與倶死。 （『漢書』巻八十八、儒林伝） あの孔子こと孔丘先生の子孫、孔鮒（孔甲）とその仲間の儒者たちは、陳勝が秦に背き楚王を称したと知る…

虞預晉書曰、（嵇）康家本姓奚、會稽人。先自會稽遷于譙之銍縣、改為嵇氏、取「嵇」字之上、加「山」以為姓、蓋以志其本也。一曰銍有嵇山、家于其側、遂氏焉。 （『三国志』巻二十一、王粲伝注引虞預『晋書』） そうか、嵇康の先祖は会稽にいた奚氏だったと…

旅先である。今日には帰るが。

（龐）會勇烈有父風、官至中尉將軍、封列侯。 （『三国志』巻十八、龐徳伝） 三国時代末期の龐会は「中尉将軍」になったと『三国志』に書かれている。 少なくとも、中央研究院の漢籍電子文献ではそうなっている。

今日は久しぶりに野球を見に行った。２年振り。 今まで生感染はしたことなかったが生観戦時は勝率１０割（２戦２勝）なので密かに期待していた。 http://www.rakuteneagles.jp/gamelive/result/2012081601/ というわけで、ルーキー釜田投手の完封勝利。 わり…

王隠蜀記曰、鍾會平蜀、前後鼓吹、迎（龐）悳屍喪還葬鄴、冢中身首如生。 （『三国志』巻十八、龐悳伝注引『蜀記』） 蜀記曰、龐紱子會、隨鍾・訒伐蜀、蜀破、盡滅關氏家。 （『三国志』巻三十六、関羽伝注引『蜀記』） この二つの記事は共に晋の王隠の『蜀…

王仲宣好驢鳴。既葬、文帝臨其喪、顧語同遊曰「王好驢鳴、可各作一聲以送之」赴客皆一作驢鳴。 （『世説新語』傷逝第十七） 後漢末の王粲さんは驢馬*1の鳴き声の真似を好んでやったという。 そんな王粲さんがお亡くなりになった際、その葬式に臨んだ魏の文帝…

たらみ「熟あま桃ゼリー」。美味しかった。確かに熟あまだね。桃ゼリーとしてはけっこう上位じゃないだろうか。桃とか熟あまとか言ってもエロじゃないよ。 たらみ「甘み引き立つ 塩グレープフルーツゼリー」。最近塩グレープフルーツとか塩キャラメル、塩麹…

「中外」という語がある。 「都督中外諸軍事」などといった使い方もあるが、全く違う用法も後漢以降使われていた。 中外、一稱中表、即内外之義。姑之子為外兄弟、舅之子為内兄弟、故有中表之稱。 （『顔氏家訓』風操第六、集解） 「中外」とは「中表」とも…

武帝少時、東武侯母常養帝、帝壮時、號之曰「大乳母」。率一月再朝。朝奏入、有詔使幸臣馬游卿以帛五十匹賜乳母、又奉飲糒飧養乳母。乳母上書曰「某所有公田、願得假倩之。」帝曰「乳母欲得之乎？」以賜乳母。乳母所言、未嘗不聽。有詔得令乳母乗車行馳道中…

（羊）祜貞慤無私、疾惡邪佞、荀勖・馮紞之徒甚忌之。從甥王衍嘗詣祜陳事、辭甚俊辯。祜不然之、衍拂衣而起。祜顧謂賓客曰「王夷甫方以盛名處大位、然敗俗傷化、必此人也。」步闡之役、祜以軍法將斬王戎、故戎・衍並憾之、毎言論多毀祜。時人為之語曰「二王…

飲み会の後なのでやる気でないお。

いやあ、今週のヤングジャンプはお盆休みの前のせいかなかなか衝撃的な号でしたね！ いいぞ岡本倫先生もっとやれ。

曹丕は曹操死去の一報が届いた翌日に皇帝の勅命も無く、丞相の印綬も魏王の璽も手元に無い状態で、卞王后の令だけを根拠に魏王・丞相になっている(陳矯伝)。陳矯曰わく先王が愛子を連れたまま国外で死ぬという緊急事態ゆえだそうな。— 徳操さん (@daradara35…

及（劉）表病甚、（劉）蒅歸省疾、素慈孝、（張）允等恐其見表而父子相感、更有託後之意、乃謂蒅曰「將軍命君撫臨江夏、其任至重。今釋衆擅來、必見譴怒。傷親之歡、重増其疾、非孝敬之道也。」遂遏于戸外、使不得見。蒅流涕而去、人衆聞而傷焉。 遂以（劉）…

突然だが、こんなツイートを拝見した。曹操の死期。陸機『魏武帝と弔う文』では、劉備を攻めた西行の途中で曹操が死ぬ。『諸葛亮集』にのる諸葛亮『正議』で、曹操は漢中で死ぬ。『魏志』武帝紀は洛陽で死んだことになっているが、これは「公式見解」らしい…

少しばかり昔の記事だがhttp://d.hatena.ne.jp/chincho/20090922/1253557676というのがあった。

故事、州郡所舉上奏、司直察能否以懲虚實。 （『後漢書』列伝第十四、馬厳伝） 馬援の甥、馬厳の明帝に対する密奏の中の一文。 かつては、州、郡から上げられた上奏文について、丞相司直がその内容を審査した、という。 上奏文という皇帝へ直接宛てられた文…