丞相司直の任務のひとつ

故事、州郡所舉上奏、司直察能否以懲虚實。
(『後漢書』列伝第十四、馬厳伝)


馬援の甥、馬厳の明帝に対する密奏の中の一文。


かつては、州、郡から上げられた上奏文について、丞相司直がその内容を審査した、という。


上奏文という皇帝へ直接宛てられた文書について、丞相府が検閲し、その任務は司直が当たっていたということになる(皇帝が見るより先だったのか、皇帝が見てからの事だったのかここでは分からない)。