2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

翟王董翳

項羽と劉邦の時代の三秦王、翟王董翳は改めて調べてみたら、劉邦が敗れた時に項羽に降伏して以降の末路は不明のような気がするのだが、何か見落としているのだろうか。『史記』項羽本紀にある「長史翳」は『漢書』では「長史欣」に直されている。

非実子説

劉宋の後廃帝の母陳氏は、父明帝により一時李道児に下賜され、その後また明帝の妾に戻ってから後廃帝を生んだ。 そのため世間では後廃帝は李道児の子であろうという噂が流れた。後廃帝自身もお忍びで出かける際に「李将軍」を名乗ったという。けっこうこの手…

聖人

『三国志』徐邈伝に出てくる「聖人」の話。 どうも未だによく理解できてないんだが、なんとなく「曹操が古典(左伝)を理解できなかった」という暴露が混ざってるような気がしたりしなかったり。 曹操が左伝の記事を下敷きにした軽口だと理解していたら、鮮…

アルカ・ポネ

本屋に行ったら佐藤賢一氏の文庫が売ってたので買ってきた。もちろんまだ読んでない。 関係ないが、本屋で漫画眺めてたら「女性作家」って棚があったんだが、そこに「ゆうきまさみ」が混ざってて吹いた。

ロマサガ2

前漢では、皇帝の長子が何の波乱もなく皇太子になり次の皇帝に即位した、という例がほとんどない。長子が皇太子になり即位したのは 景帝 元帝 成帝 といるが、元帝、成帝はいずれも優秀な次子に交代しようという話が持ち上がっており、一波乱起きている。つ…

漢の霊帝

皇子弁の母の何氏が皇后に立てられ、その兄何進が既に大将軍になっているのに、漢の霊帝は皇子弁ではなく皇子協を皇帝に立てようとしていた、というのはどうなんだろう。 そんなことをしたら皇帝に立てられた皇子協とその一党が何皇后や何進を排除するか、さ…

ボキ

戊己校尉って、戊校尉と己校尉の二人いたのか、戊部校と己部校があって両方を統率するのが一人の戊己校尉なのかわかりゃしない。 謎の官職だ。

サキ司令

傑作『エリア88』の司令官は「サキ・ヴァシュタール」。 正直かっこよすぎる。「司令」というと俺はサキ司令か碇ゲンドウが思い浮かぶくらいだ。名前の元ネタはたぶんこれ(確証はないが)。イギリスの短編作家「サキ」の短編の一つに「スレドニ・ヴァシュ…

ラブやん

最新巻。 いわゆるドラえもん時空かと思いきやちゃんと登場人物は年を取っているので、年々主人公カップル(カズフサ・ラブやん)の痛さが加速していくという恐ろしさ。 「ロリ・オタ・プー」の三拍子だったカズフサは30歳過ぎても一向に状況が好転せず、バ…

秦王はどこに消えた

魏の明帝曹叡は崩御するまさに寸前になって曹芳を皇太子に立て、その日のうちに息を引き取った。『三国志』明帝紀注引『魏氏春秋』によると曹芳は8歳で、共に明帝の養子になっていた秦王は9歳だったという。なんで、年少の方を立てたんだろう? 秦王のそれ…

種まく人々

漢の成帝は即位当初、皇太子時代からの妃である許皇后を寵愛し、他の側室は声がかからないほどであったという。面白い事に、臣下は成帝に対して「側室にも声を掛けないと子孫繁栄しません」と進言している。 相手が皇后であっても、皇帝の寵愛を独占すること…

ナンバープレート

日本のクルマにつく「ナンバープレート」は、大別すると3種類存在する。普通自動車のものは「自動車登録番号標」 軽自動車のものは「車両番号標」 そして原付などのものは「課税標識」交付する管轄も違う。 普通自動車は国土交通省の運輸支局。 軽自動車は軽…

家重女性説

真偽や学術的な価値はともかくとして、表題にある「家重女性説」は面白かった。 ことに、増上寺の将軍墓の遺骨を調査した学者たちが現代の徳川氏に遠慮して敢えて「家重の遺骨が女性のそれである」ということを隠してわかりにくい表現をしたんじゃないか、と…

お気に入りのスレ

http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/whis/1152800207/昔からお気に入りのスレ。 うん、やっぱF-16よりF-20だよね。たとえ制式採用前に航空ショーで墜落しちゃったりしたとしても。 本当は一番好きなのはF-104。ウィドゥメーカー万歳。センチュリーシリー…

霊帝の息子たち2

吳書曰馥以書與袁術云「帝非孝靈子、欲依絳・灌(周勃・灌嬰)誅廢少主、迎立代王故事・・・(後略)」『三国志』公孫瓚伝注 韓馥・袁紹らが劉虞を皇帝に擁立しようとした際に袁術を説得した時の言葉。 なんか献帝が霊帝の実子じゃないと言われている。ちな…

霊帝の息子たち

少帝(劉弁)は、父霊帝が後継者に指名したわけではなかった。 献帝は、父霊帝に後継者指名されたということになっているが、実際の即位は董卓による力ずくのものであった。後漢末の混乱時期に即位したこの二帝は、どちらも正統性に疑問が付けられる皇帝であ…

改元おまけ

蜀の劉備が崩御して劉禅が即位すると、すぐに改元している。 理由はよくわからない。

改元3

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20090117/1232148179の続き。昭寧元年9月、皇帝が董卓により廃されて陳留王が即位した。いわゆる献帝である。そこで同時に改元され、年号が「永漢」となった。 つまり永漢は董卓時代の幕開けを示すものと言える。董卓は何太后を殺…

改元2

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20090116/1232113864の続き。光熹元年の8月、漢の朝廷に大事件が起こった。 宦官の張譲らによって大将軍何進が殺害されたのだ。 何進は袁紹らの策に従って宦官の強制排除を企んでいたが、宦官に暗殺されたのだ。 そして、これによ…

改元1

漢の霊帝中平6年4月、霊帝が崩御する。ここから後漢末の混迷が本格化するわけだが、この年は改元を何度も重ねた珍妙な年としても知られる。霊帝死後に皇子弁が即位すると、すぐに「光熹」と改元している。 実は漢においてこれまでは皇帝が代替わりした「翌年…

楊王孫

『ぼっちゃん 魏将・郝昭の戦い』の戦い』って小説が出てるそうで。 中々評判も良いようですね。 「郝昭?ああ、あの墓荒らしね」とか思ってしまう俺は多分病気。

曹叡ってさ・・・

前に、曹叡が父から世継ぎ扱いされてない時代があったと書いた。よくよく考えてみたら、曹丕が魏王になった時、世継ぎなら王太子になるべき存在であり、父とは別の諸侯になる必要はないわけだが、実際には曹叡は武徳侯になっている。 つまり、この時すでに曹…

前漢の儒者その2

前漢後半の儒者は皇帝が自分の師匠や大儒を引き立てたあたりから次第に発言力を増していくが、同時にこの時代の儒者の特徴として、実務的な能力にも優れた儒者が少なくないことが挙げられる。王吉や易経学者として現代にも名前を残す京房、辣腕政治家翟方進…

前漢の儒者その1

前漢の宣帝から始まり元帝、成帝の頃にかけて、朝廷の大臣に儒者が多数進出するようになる。 しかし彼らは武帝までに言われていたのと違い、多くは実務能力も示し、また政治を改革しようという強い意欲を持つ者たちであった。翼奉、貢禹、匡衡、韋玄成らは宗…

セプター

今さらカルドセプトDSを始めた。 セガサターンでやって以来なので10年ぶりくらいだろうか。 CPUのダイスが都合よすぎないか?とかたまに思ってしまうのは人の業。

呪マース

「公以此無種矣」(『史記』汲鄭列伝) 前漢武帝の時、廷尉になった酷吏張湯に対して汲黯はこう言った。 「こんなことをしたお前は一族が絶えるであろう」 とんでもない呪いの言葉である。張湯は後に失脚して死に、なるほど汲黯の言ったとおりになりました・…

八世九主

至於陛下八世九主矣(『漢書』翼奉伝、翼奉の上書中) 大したことではないが、この「八世九主」を検証してみる。ちなみにここの「陛下」は漢の元帝。八世=8世代 ①高祖劉邦 ②文帝 ③景帝 ④武帝 ⑤戻太子 ⑥悼皇(史皇孫) ⑦宣帝 ⑧元帝 世代なので、後継が絶え…

羊羹夫妻

http://yubarifusai.jp/最近知った。 夫妻と負債、父さんと倒産、まっ母と真っ赤がかかってるらしい。 なんというか、捨て身の強さっていうのはあるんだな、って感じた。

ハチグルイ

http://d.hatena.ne.jp/kaga_sayaka/mobile?of=1なんだこの豪華な組み合わせ。あ、関係ないけど柴田ヨクサル先生の「ヨクサル」はスナフキンとミイの父親ヨクサルから来てるんだってね。

定国

関平の「定国」って字はいったいどういうところ、またはどういう作品で言われてるんでしょうね。