種まく人々

漢の成帝は即位当初、皇太子時代からの妃である許皇后を寵愛し、他の側室は声がかからないほどであったという。

面白い事に、臣下は成帝に対して「側室にも声を掛けないと子孫繁栄しません」と進言している。
相手が皇后であっても、皇帝の寵愛を独占することは許されないのだ。

他にも、後継ぎが出来ない成帝に対して、経産婦を後宮に入れなさいという進言があったりする。

皇帝の後宮はよりすぐりの美人がよりどりみどり選び放題パケホーダイ、という訳でもなかったようだ。

子孫繁栄のためという目的の前では好きな相手と何度でもというのは贅沢なのだ。本意であろうがなかろうが、複数を相手にしなければならない。
これは正直うらやましくない。