高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応する

初、(袁)紹與公共起兵、紹問公曰「若事不輯、則方面何所可據?」公曰「足下意以為何如?」紹曰「吾南據河、北阻燕・代、兼戎狄之衆、南向以爭天下、庶可以濟乎?」公曰「吾任天下之智力、以道御之、無所不可。」
【注】
傅子曰、太祖又云「湯・武之王、豈同土哉?若以險固為資、則不能應機而變化也。」
(『三国志』巻一、武帝紀)

袁紹曹操に「もし挙兵が上手く行かなかったら、どこを拠点とするのがいいだろう?」と尋ねた。



曹操は「貴方はどう思います?」と質問に質問で返す。



袁紹は「河北を拠点として南へ向かい天下を争うつもりだ」と律儀に答えた。



曹操は「天下の知恵者や武人に任せてそれを統率すれば出来ない事などありますまい。殷の湯王、周の武王はそれぞれ同じ土地を本拠としたわけではありません。堅固な土地に依ろうとしては、臨機応変に出来ないではないですか」と言った。







この最後の曹操の言葉からは、以下の思想が読み取れる。



  • 自分は後方で将を指導する。




おや、そういうタイプの人物を最近読んでいる『銀河英雄伝説』(漫画版)で見かけたぞ。



たしかフォークって人。