宦官しまっちゃうおじさん2

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ここで引用している話の中で、蓋勲は袁紹・劉虞に対し「宦官は誅滅し、賢明なる霊帝を盛り立てるのだ」といったことを語っている。



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またここの話では、霊帝を廃位しようとした王芬らの主目的は「宦官を誅滅する」であったらしいことが分かる。




つまり、蓋勲・袁紹・劉虞らの語る理想と、王芬・許攸らの陰謀は、霊帝への扱いが真逆であるものの、どちらも「宦官を誅滅する」という点については共通している。





そして、袁紹と若いころから懇意であったとされ、また袁紹らによる実際の宦官誅滅の際にも同じ側にいたのが曹操である。


同時に、曹操は王芬の霊帝廃位・宦官誅滅計画への加担を誘われた経験がある。




曹操は宦官誅滅について否定的だったと記録されるが、その一方で上記どちらの宦官誅滅計画首謀者とも濃厚な接点があった人物とも言えるのではないか。




曹操は実際の計画内容やら誅滅すべき宦官の範囲の点で王芬や袁紹と意見を異にしていただけで、「宦官の首魁は誅滅すべきだ」という意識は持ち続けていた、いわば「宦官誅滅集団」中心メンバーであることには違いなかったんじゃないだろうか、もしかして。