『晋書』文帝紀を読んでみよう:その11

その10(https://t-s.hatenablog.com/entry/2019/08/23/000100)の続き。





二年秋八月甲寅、天子使太尉高柔授帝相國印綬、司空鄭沖致晉公茅土九錫、固辭。
三年夏四月、肅慎來獻楛矢・石砮・弓甲・貂皮等。天子命歸於大將軍府。
四年春二月丁丑、天子復命帝如前、又固讓。
三月、詔大將軍府增置司馬一人、從事中郎二人、舍人十人。
(『晋書』巻二、文帝紀

魏帝陳留王、司馬昭に何度も晋公を与えようとするが、司馬昭は受け取らない。




まあ、魏公が魏公になった時に匹敵する、ことによるとより大きな功を立てた時に受け取る、という事なのだろう。



冬十月、蜀大將姜維寇洮陽、鎮西將軍鄧艾拒之、破維于侯和、維遁走。
(『三国志』巻四、陳留王紀、景元3年)

なお、この間に蜀漢姜維が鄧艾に破れている。あるいは、翌年の晋公授与はこの功績によるものだったのかもしれない。





嵐の前の静けさである。