袁紹字本初、汝南汝陽人也。高祖父安、為漢司徒。自安以下四世居三公位、由是勢傾天下。紹有姿貌威容、能折節下士、士多附之、太祖少與交焉。以大將軍掾為侍御史、稍遷中軍校尉、至司隸。
(『三国志』巻六、袁紹伝)
ここ数日の袁紹関係の記事の後で改めて『三国志』袁紹伝本文を見直すと、印象が驚くほど違うのな・・・。
『三国志』注引『英雄記』や『後漢書』にあるような二重の服喪と隠遁生活の話などが無いため、四世三公の袁氏の御曹司として順当に出世していた、といった印象が強い。別人である。ちょっと簡単な人物像すぎやしないか。
まあ、曹操なんかも『三国志』本文ではエピソードがそこまで詳細じゃない気もするので、陳寿の全体的な編集方針であって意図的な印象操作ではないのかもしれないが。