劉病已とインドの宝鏡

宣帝被收繫郡邸獄、臂上猶帯史良娣合采婉轉絲繩、繫身毒國寶鏡一枚大如八銖錢。舊傳此鏡見妖魅、得佩之者為天神所福、故宣帝從危獲濟。
及即大位、每持此鏡感咽移辰、常以琥珀笥盛之、緘以戚里織成錦、一曰斜文錦。
帝崩、不知所在。
(『西京雑記』巻一)

漢の宣帝は皇太子の孫として生まれたがその皇太子の反乱のため赤ん坊の時に収監されるという憂き目に遭った。


そんな彼がその苦難を乗り越え、最終的に皇帝にまでなったのは、身毒国の宝鏡のお蔭だったという。

その宝鏡は化け物の類を見ることができ、これを帯びる者は天の加護を受けるというものだったという。


宣帝死後、このマジックアイテムの行方は不明である。