名馬

文帝自代還。有良馬九匹。皆天下之駿馬也。一名浮雲。一名赤電。一名絶群。一名逸驃。一名紫鷰騮。一名䖝螭驄。一名龍子。一名麟駒。一名絶塵。號為九逸。有來宣能御。代王號為王良。倶還代邸。
(『西京雑記』巻二)


漢の文帝は名馬集めが趣味だったのかもしれない。


文帝は代王時代に天下の名馬九匹を所有していたという。

浮雲」「赤電」「絶群」「逸驃」「紫鷰騮」「䖝螭驄」「龍子」「麟駒」「絶塵」というそれぞれ少し中二病チックなカッコいい名前を付けられていた。



三国時代、「赤兎」「絶影」「馬超」など、名馬にはしばしば名前が付いていたのは周知の事実だが、これは少なくとも前漢以来の伝統だったらしい。