バーゲンセール

太后崩、有司上言「清河孝王至徳淳懿、載育明聖、承天奉祚、為郊廟主。漢興、高皇帝尊父為太上皇、宣帝號父為皇考、序昭穆、置園邑。大宗之義、舊章不忘。宜上尊號曰孝徳皇、皇妣左氏曰孝徳后、孝紱皇母宋貴人追謚曰敬隠后。」
(『後漢書』列伝第四十五、清河孝王慶伝)


後漢の章帝の皇子である清河孝王劉慶は安帝の父であり、安帝が即位してから「孝徳皇」の号を贈られている。


皇帝とほぼ同等の諡号を与えたモノと言えるだろう。



翼卒、子志嗣、為大將軍梁冀所立、是為桓帝。梁太后詔追尊河輭孝王為孝穆皇、夫人趙氏曰孝穆后、廟曰清廟、陵曰樂成陵。蠡吾先侯曰孝崇皇、廟曰烈廟、陵曰博陵。皆置令・丞、使司徒持節奉策書・璽綬、祠以太牢。
(『後漢書』列伝第四十五、河間孝王開伝)


後漢の章帝の皇子である河間孝王劉開の子に蠡吾侯劉翼という者がおり、その劉翼の子が桓帝となった。



桓帝が即位してから劉開には「孝穆皇」、劉翼には「孝崇皇」の号を贈られている。



解瀆亭侯淑、以河輭孝王子封。淑卒、子萇嗣。萇卒、子宏嗣、為大將軍竇武所立、是為靈帝。建寧元年、竇太后詔追尊皇祖淑為孝元皇、夫人夏氏曰孝元后、陵曰敦陵、廟曰靖廟。皇考萇為孝仁皇、夫人董氏為慎園貴人、陵曰慎陵、廟曰奐廟。皆置令・丞、使司徒持節之河輭奉策書・璽綬、祠以太牢、常以歳時遣中常侍持節之河輭奉祠。
(『後漢書』列伝第四十五、河間孝王開伝)

河間孝王劉開の子に解瀆亭侯劉淑という者がおり、その劉淑の子が劉萇、そして劉萇の子が霊帝となった。



霊帝が即位してから劉淑には「孝元皇」、劉萇には「孝仁皇」の号を贈られている。







章帝の子孫からは「孝徳」「孝穆」「孝崇」「孝元」「孝仁」と5人もの「認定皇帝」がいたということらしい。



サイヤ人もびっくりの追尊のバーゲンセールである。