読んだ漫画



国友やすゆき先生の『総理の椅子』。


私はこれを何度かブログ上で取り上げてきたが、改めて紹介してみようと思う。




これは氏の作品としては珍しい硬派な作品と言える。




整った外見や爽やかな人格、流れるような弁舌を最大限に利用しイメージ戦略だけで選挙を勝ち上がり総理大臣を目指す男。


その裏に隠された彼の復讐劇を描いた作品である。




主人公の白鳥は終始政策を語ることもせず、作品内でもそれを指摘されている。



それでも人の死さえ利用する悪辣なイメージ戦略だけで勝っていき勢力を拡大するというストーリーは、現実の政治に対する皮肉であり批判であると言えるだろう。




また、時の総理大臣が急死する直前に居合わせることが出来たことで「キングメーカー」となり新たな総理大臣を操る立場になるというのも、少し前に総理大臣が実際に急死している事実を考えると笑い事ではない。





この作品の政治や政界への認識は井戸端会議や週刊誌レベルだ、みたいに批判することは簡単だと思うが、時事的な政治問題や国際問題、閉塞感の強い社会情勢などを上手く取り入れて嫌なリアル感のある作品になっていることは否定すべきではないと思う。





また、私は以前も言っているがこの主人公白鳥の行動を三国志費禕に当てはめるとなんだかすごく面白いんじゃないか、と思う。


誰かやってみてほしい(他力本願)。