降嫁

(王)吉意以為「夫婦、人倫大綱、夭壽之萌也。世俗嫁娶太早、未知為人父母之道而有子、是以教化不明而民多夭。聘妻送女亡節、則貧人不及、故不舉子。又漢家列侯尚公主、諸侯則國人承翁主、使男事女、夫詘於婦、逆陰陽之位、故多女亂。古者衣服車馬貴賤有章、以襃有徳而別尊卑、今上下僭差、人人自制、是以貪財誅利、不畏死亡。周之所以能致治、刑措而不用者、以其禁邪於冥冥、絶惡於未萌也。」
【注】
晉灼曰「娶天子女則曰尚公主。國人娶諸侯女曰承翁主。尚承皆卑下之名也。」師古曰「翁主者、言其父自主婚也。解具在高紀。」
(『漢書』巻七十二、王吉伝)

皇帝の娘「公主」が結婚するときには「尚」、諸侯の娘「翁主」が結婚するときには「承」という動詞を使う事になっていたそうだ。


公主・翁主に対してへりくだった言い方とされているようだ。



現代日本でも「降嫁」と称するようなので、その時と同じ感覚が現代にも生きていると言えるかもしれない。