美人の数

皇后一人。婕簱以至貴人、皆至十數。美人比待詔、無數、元帝・成帝皆且千人。
(衛宏『漢官旧儀』)

前漢後宮の称号の中に、「美人」というものがあった。


しかしこれはあまり高い地位ではなく、朝廷では「待詔」つまり皇帝のお召しを待ち続けるという状態と等しいものであったという。


おそらく、より下位の女官の中で皇帝の目に留まった者が「美人」とされ、皇帝が「次も指名するわ」と思った者がより高い地位に昇っていくのだろう。