官婢と宮女

宮人擇官婢年八歳以上、侍皇后以下、年三十五出嫁。乳母取官婢。
(衛宏『漢官旧儀』)

漢の後宮に仕える者は、八歳以上の官婢(刑罰等により官有奴隷とされた女性)から選び出されて皇后以下の後宮の女性の世話をした。

彼女たちは35歳になると後宮を出されてどこかに嫁いだ。


また、後宮の乳母(ということは皇帝の子供の乳母ということになる)も官婢から選ばれた。



後宮に仕える女性たちの供給元について。


この時代ではないが、三国魏の明帝の郭皇后(明元郭皇后)は官婢から皇后になっている。
郭皇后もこのように官婢から後宮に仕える女性となり、そこで明帝の目に留まって寵愛されたのだろう。