大将軍を巡る逆転(自滅)

先日の話でも書いているが、建安元年に曹操が大将軍を辞退してから翌年に袁紹が大将軍になるまで割と時間がある。




この間に曹操張繍を(一度は)下している。



思うに、袁紹の横槍でいったんは大将軍を辞した曹操だが、袁紹なりに大将軍を渡すのではなく、荊州方面かどこかの不服従勢力を討つか下すかの功績を立てて、それを理由として改めて司空から大将軍に「昇進」する(ついでに言えば、軍事的に盤石なところを見せれば袁紹も文句が言いにくいだろう)、という絵図を描いていたんじゃないだろうか。



そんな状況で驚くような大敗(しかもかなり自業自得であったとの風説もある)をやらかしたことで、逆に袁紹さんサイドの政治的圧力が更に強まり、大将軍を袁紹に明け渡す羽目になった、というところか。