エバー感想(適当な妄想)

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』について、なんとなくネタバレ的なものが少し許容され気味の雰囲気になってきたようなので、先週より踏み込んだ感想を記しておこうと思う。


この先はいわゆるネタバレ注意、である。










シンジ君とそっくりさんと村、シンジ君視点ではこれは旧TV版最終回や旧劇場版完結篇における精神世界の対話に当たるのだろう。



自分を嫌いな人ばかりじゃないし、自分はここにいてもいい、そう思えたという事なのだろう。




という事は、シンジ君はもうこの時点で心の決着を付けたという事だ。





その後、総監督っぽいメカバトルがあったり、ゲンドウ君が本当にサイクロップスだったり、ミサト・リツコの旧作リベンジがあったりする。


ここでもはやシンジ君に何の迷いもなくなっているのは、これはもうシンジ君の物語としては長いエピローグになっているという事なのではないか、と考えられないだろうか。



最後の最後でも彼は他の「チルドレン」たちに救いを授けた上で平然と槍の前に身を晒していた。


邪魔が入らなければ彼が元に戻る事はなかったのではないか。そのつもりでチルドレンたちに笑顔で接していたのではないか。彼にとってあれは最後の別れのつもりだったのではないか。




さようならエヴァンゲリオン、とのことだが、きっとこれは逆に「このエヴァンゲリオンはやめるので、みんなで他のエヴァンゲリオンをやっていい」という意味じゃないのか。カヲル君によって語られた設定はそれを含んでいるようにも思えた。



さようならエヴァンゲリオン、そしてこんにちは新しいエヴァンゲリオン、という事かもしれない。


よい、すべてはこれでよい。