陸氏宗系譜【訂正あり】

(陸)景字士仁、以尚公主拜騎都尉、封毗陵侯、既領(陸)抗兵、拜偏將軍・中夏督、澡身好學、著書數十篇也。
(『三国志』巻五十八、陸抗伝)

三国呉の末期、かつての丞相陸遜の孫に当たる陸景は若くして死んでいるが数々の著書があったということである。





呉郡陸氏宗系譜一卷。陸景獻。
(『新唐書』巻五十八、芸文志二、乙部史録、譜牒類)


どうやらその一つはこの『呉郡陸氏宗系譜』ということらしい。



つまり自分の一族の系譜ということだ。




一般的に考えると、自分の一族陸氏を称揚し美化する内容となっていたと思ってまず間違いないだろう。



彼の祖父陸遜、父陸抗が『三国志』において基本的に優れた能力と高潔な人格者として描かれているのは陸景が・・・いや、これ以上言うのはやめておこう。






と思ったが・・・。

陸景獻呉郡陸氏宗系譜一卷
(『宋史』巻二百四、芸文志三、史類二、譜牒類)


とあるので、この系譜の編者は「陸景献」という別の人間のようだ*1



三国呉の陸景ではなさそう。




正直、呉郡陸氏に対する偏見先入観でそう思ってしまったことは否めない。



ゴメンネ!

*1:この指摘で分かった。