於菟

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100129/1264736175
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100113/1263357673

「於菟」(おと)が「虎」の楚語であることについて。

楚人謂乳穀謂虎於菟、故命之曰鬭穀於菟。
(『春秋左氏伝』宣公四年)

楚の令尹子文は捨てられたが虎に育てられたという。
楚語において「虎」を「於菟」、「乳をやること」を「穀」と言っていたことから、彼は「穀於菟」と名付けられた。
「虎に育てられた男」という意味になる。


このように『春秋左氏伝』にはっきり書き残されていたことから、「於菟」=「虎」は有名になったのである。


きっと古の楚語の中では最も有名な単語かもしれない。
森於菟とか三上於菟吉ってのもこれに由来するのだろう(http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100113/1263357673によれば寅年生まれだからなんだろう)し、最近の例では漫画『MAJOR』で主人公吾郎は幼少期に父のことを「於菟さん」と呼んでいた。
※嘘が混じっているので本気にしないこと。