その誇り高き血統

(諸葛)恪父瑾面長似驢、孫權大會羣臣、使人牽一驢入、長檢其面、題曰諸葛子瑜。
(『三国志』巻六十四、諸葛恪伝)

おっ おっ おっ おっ おっ おっ おっ
おめ〜
その顔の長さといやあ つまり ろ・・・


ロバ!



恪跪曰「乞請筆益両字。」因聽與筆。恪續其下曰「之驢。」舉坐歡笑、乃以驢賜恪。
(『三国志』巻六十四、諸葛恪伝)

ところでこいつは父のロバさ





諸葛令・王丞相共爭姓族先後、王曰「何不言葛・王、而云王・葛?」令曰「譬言驢馬、不言馬驢、驢寧勝馬邪?」
(『世説新語』排調第二十五)

我々はこの動物を知っている!いや!この姓とこの長い顔を知っている!





東晋の時、丞相王導と同郡の諸葛恢(諸葛誕の孫)は、「王・葛と言っているから王氏の方が上」と王導に言われた事に対し「驢馬というけど驢の方が馬より上だなんて事は無いでしょう?」と言い返したと言う。




とっさに「驢馬」という単語が出てしまうあたり、彼もまた驢馬と同じ血が流れる立派な諸葛氏であったということだろう。