ノノ〃

時遭元二之災、人士荒飢、死者相望、盜賊羣起、四夷侵畔。
【注】
臣賢案、元二元元也、古書字當再讀者、即於上字之下為小「二」字、言此字當両度言之。後人不曉、遂讀為「元二」、或同之陽九、或附之百六、良由不悟、致斯乖舛。今岐州石鼓銘、凡重言者皆為「二」字、明驗也。
(『後漢書』列伝第六、訒騭伝)

李賢注によれば、この本文中で「元二」と書かれているのは「元元」(万民のこと)の誤りなのだそうだ。



で、どうしてそうなったかというと、ここは元々は「元〃」と記されていたのだが、そんなことも知らないアホが「〃」を漢数字の「二」にしてしまったからなのだ、という。



どうやら当時残っていた銘文などでもこういった用例がある、と言っているようだ。







つまり現代使われている「〃」(Wikipediaいわく「ノノ字点」などと呼ぶらしい)は、中国ではこの頃には使われていたということが文献資料から確認できるわけだ(李賢は唐の人間なので間接的なものになるが)。




というか世界中でずっと昔から使われていた記号なんだな・・・。