人物鑑定眼

汝南先賢傳曰、召陵謝子微、高才遠識、見(許)劭年十八時、乃歎息曰「此則希世出衆之偉人也。」劭始 發明樊子昭於鬻幘之肆、出虞永賢於牧豎、召李淑才郷閭之輭、擢郭子瑜鞍馬之吏、援楊孝祖、舉和陽士、茲六賢者、皆當世之令懿也。其餘中流之士、或舉之於淹滯、或顯之乎童齒、莫不褚劭顧歎之榮。
(『三国志』巻二十三、和洽伝注引『汝南先賢伝』)


あの後漢末の許劭(月旦評で有名な人物)は、牧童や小吏などといった低い身分からしばしば名士を抜擢したのだそうだ。



低い身分から好人物を抜擢することを評価するような風潮が後漢末には強まっていたのだろうか。