あの孔丘先生の子孫が漢の高祖の将軍となっていた件。
六年正月丙午、侯孔藂元年。
【注】
索隱、姚氏案、孔子家語云「子武生子魚及子文、文生冣、字子産。」說文以「冣」為「積聚」字、此作「藂」、不同。
（『史記』高祖功臣侯者年表、蓼侯）
この蓼侯は漢の高祖時代の功臣。
韓信の下にいた将で、項羽との決戦で活躍している。
五年、高祖與諸侯兵共撃楚軍、與項羽決勝垓下。淮陰侯將三十萬自當之、孔將軍居左、費將軍居右、皇帝在後、絳侯・柴將軍在皇帝後。項羽之卒可十萬。淮陰先合、不利、
卻。孔將軍・費將軍縱、楚兵不利、淮陰侯復乘之、大敗垓下。
（『史記』高祖本紀）
注である史記索隱を見ると、どうも『孔子家語』にこの孔将軍こと孔藂があの孔丘先生の子孫として掲載されていたように思われる。
ちなみに『漢書』および注ではこの情報はガン無視されている。現行『孔子家語』にも見つからなかった。
