曹操の正妻は丁氏であったが、この丁氏というのは曹操の父曹嵩の妻と同じ姓である。
まあ同族、なんなら近親の可能性が高いだろう。曹操とその正妻は従兄弟の関係でもおかしくない。
そう思えば、丁氏が曹操を一方的に離縁できたのも、それでも曹操が丁氏のことを気にかけていた(他の者に再婚するよう求めたとの話も)のも、単に愛憎とかの感情面だけでは説明できないことなのかもしれない。
つまり曹操にとって丁氏は離縁したとしても「母の一族」なので、なおも近親者には変わりない。
母の一族だからもともと発言力があり、母の一族だから離縁後も無関係にはなれなかったのでは?
丁氏からすれば曹操は「外甥」となるので、離縁後はこの「外甥」として丁氏の再婚などを世話する必要が出てきた、と言う感じでは?