漢制、自天子至於百官、無不佩劍、其後惟朝帯劍。
晉世始代之以木、貴者猶用玉首、賤者亦用蜯、金銀、玳瑁為雕飾。
(『晋書』巻二十五、輿服志)
漢代、もともとは天子も臣下もみな常に剣を帯びていたが、のちに朝廷の集会の時にだけ剣を帯びるようになっていた。
晋代になると、集会時に帯びる剣自体木製のレプリカを使うようになり、その木剣を玉や真珠、金銀、玳瑁などで飾ったという。
真剣では手入れが大変とか、危険であるとか、儀礼的な場でしか使わない割に不便で問題もあったのだろうから、レプリカ化するのはある意味当然のことだったのだろう。