孔丘先生、未来の魯相へ予言を残すの巻

(鍾離)意別傳曰「意為魯相、到官、出私錢萬三千文、付戸曹孔訢修夫子車、身入廟、拭几席劒履。男子張伯除堂下草、土中得玉璧七枚、伯懐其一、以六枚白意。意令主簿安置几前。孔子教授堂下牀首有懸甕、意召孔訢問『此何甕也?』對曰『夫子甕也、背有丹書、人莫敢發也。』意曰『夫子聖人、所以遺甕、欲以懸示後賢。』因發之、中得素書、文曰『後世修吾書、董仲舒。護吾車、拭吾履、發吾笥、會稽鍾離意。璧有七、張伯藏其一。』意即召問伯、果服焉。」
(『後漢書』列伝第三十一、鍾離意伝注引『鍾離意別伝』)

後漢の人である鍾離意は、魯国の相となると自費で孔子こと孔丘先生の車を修理したり、孔丘先生の廟を掃除したりした。





そんな中、彼は廟内で孔丘先生の持ち物の中から予言「後世にワシの書を修めるのは董仲舒である。ワシの車を直し、靴を拭き、箱を開けるのは会稽の鍾離意である。璧は七つあった。張伯が一つ隠し持っておるゾイ」を発見する。





丁度その時、草取りをしていた張伯という者が璧を七つ発見したが一つを懐にして六つ発見したと報告しており、鍾離意が偉大な先生の予言書に基づいて張伯を問いただすと、隠していたことを白状したという。






やはり孔丘先生は預言者だったんだなあ。