孔丘先生の師匠

衛公孫朝問於子貢曰、仲尼焉學。子貢曰、文武之道未墜於地在人、賢者識其大者、不賢者識其小者、莫不有文武之道焉、夫子焉不學、而亦何常師之有。
(『論語』巻十九、子張第十九)


公孫朝という人が孔丘先生の弟子子貢に尋ねた。

「キミの孔丘先生はどこで学んでいたのだい?」



子貢は答えた。

「文王・武王の道は未だ失われておらず、この地上に残っております。賢者はその道の中でも重要な部分を知っているし、それほどでもない者たちも一部は知っておるのです。どうして文王・武王の道を学ぶことが出来ないなどという事がありましょう。先生はどこかで師について学問を修めたことはありませんが、人々の知る文王・武王の道を学んでおりますので問題ないのです」




つまり、我らが孔丘先生は碌に学校に行っていませんが、必要な情報はネットで何でも見ることの出来る時代だから不自由はありませんよ、ということなのだろう。



「俺の恩師?まあ、学校行ってないから恩師って言えるような人はいないかな。でも人生にとって必要なことはみんなネットで学んだからな。だから、グーグルが恩師、ってとこかな?」みたいな事だ。




孔丘先生のライフスタイルは現代の我々に通じる部分が意外と多くて驚かされてばかりである。



なんだ孔丘先生は高等教育受けてないのか、とか言ってはいけないのである。