賜諸侯王・丞相・將軍・列侯・王太后・公主・王主・吏二千石黄金、宗室諸官吏千石以下至二百石及宗室子有屬籍者・三老・孝弟力田・鰥寡孤獨錢帛、各有差、吏民五十戸牛酒。
【注】
張晏曰「天子女曰公主、秩比公也。王主、王之女也。」師古曰「王主則翁主也。王自主婚、故曰王主。」
（『漢書』巻十、成帝紀）
子窅王次昌嗣。
其母曰紀太后。太后取其弟紀氏女為王后、王不愛。紀太后欲其家重寵、令其長女紀翁主入王宮正其後宮無令得近王、欲令愛紀氏女。王因與其姉翁主姦。
（『漢書』巻三十八、燕霊王建伝）
昨日の記事で、漢代の「王の娘」を「郷主」と言っていたと書いたが、実は前漢では別の名前で読んでいたことが確認できる。
「王主」や「翁主」というのがそれである。
具体的にいつから、どうして呼び方が変わったのかは分からないが、前漢晩期と後漢前半期で既に違うので、王莽期がカギかもしれない。
確証は無いけど。
