名犬ラッシュ

(何)定又使諸將各上好犬、皆千里遠求、一犬至直數千匹。御犬率具纓、直錢一萬。一犬一兵、養以捕兔供廚。所獲無幾。呉人皆歸罪於定、而(孫)皓以為忠勤、賜爵列侯。
(『三国志』巻四十八、孫皓伝注引『江表伝』)

孫皓の時代に権力を持ち、「佞邪」などと表現されている何定は、諸将に犬を献上させたそうだ。



もちろんただの犬ではなく血統書付きの名犬でないとダメで、そのために莫大な負担を強いられ、また犬の飼育にもかなりの費用が投じられたという。




人々は何定の罪であると考えたが、孫皓は名犬献上を何定の功績とみなし、彼を列侯に封建した。






もしそんなに多くの名犬を集めさせたとしたら、ただ狩りや愛玩のためだけというわけでもないのかもしれない。



孫皓は犬の品種改良でも考えていたのだろうか?