酒徒

時苗字徳冑、鉅鹿人也。少清白、為人疾惡。
建安中、入丞相府。出為壽春令、令行風靡。揚州治在其縣、時蔣濟為治中。苗以初至往謁濟、濟素嗜酒、適會其醉、不能見苗。苗恚恨還、刻木為人、署曰「酒徒蔣濟」、置之牆下、旦夕射之。
(『三国志』巻二十三、常林伝注引『魏略』)


後漢末の時苗と言う人は、寿春令だった時に揚州の治中従事蔣済に面会しに行ったが、蔣済は普段から酒好きで、その時も酒に酔っていたために面会を断った。




時苗はそのことを恨み、木を彫って人形を作り、それに「飲んだくれ蔣済」と書いて毎日それを的に矢を射ち込んだという。





県令たる者、常に武芸の修練を怠らないという素晴らしいエピソードですね(棒)