一人でも仙人

初平中、山東人有青牛先生者、字正方、客三輔。曉知星暦・風角・鳥情。常食青葙芫華。年似如五六十者、人或親識之、謂其已百餘歲矣。初、(扈)累年四十餘、隨正方遊學、人謂之得其術。有婦、無子。建安十六年、三輔亂、又隨正方南入漢中。漢中壊、正方入蜀、累與相失、隨徙民詣鄴、遭疾疫喪其婦。
(『三国志』巻十一、胡昭伝注引『魏略』)


後漢末、「青牛先生」*1という者がいた。


彼は一種の仙人で、百歳以上でありながら五、六十歳にしか見えないという荒木飛呂彦の仲間人物であった。



そんな彼は扈累というおっさんを弟子にし、馬超の乱で三輔が本格的な戦乱に巻き込まれると漢中に逃げ、曹操が漢中を破ると蜀へ逃げたのだそうだ(はぐれた扈累は鄴から洛陽へと強制連行されていったらしい)。




ということはこの仙人は劉備諸葛亮がいる蜀にやって来たわけか。


これはオリジナルな話を創作するにはもってこいなキャラではないか。



*1:青牛は老子の乗り物らしい。