青牛

昨日の記事の後、ツイッターで「青牛」について「こんなのもあるよね」的な話になったので、それらの「青牛」についても紹介しておく。



甘始・東郭延年・封君達三人者、皆方士也。率能行容成御婦人術、或飲小便、或自倒懸、愛嗇精氣、不極視大言。甘始・元放*1延年皆為操所録、問其術而行之。君達號「青牛師」。凡此數人、皆百餘歳及二百歳也。
(『後漢書』列伝第七十二下、方術列伝下)


後漢末の方士には有名な左慈や甘始・東郭延年・封君達といった人たちがいて、若さを保つ方法四十八手飲尿健康法などを知っていたそうだ。


そのうち封君達は「青牛師」と呼ばれたのだという。



自黄巾賊後、復有鄢山・黄龍・白波・左校・郭大賢・于氐根・青牛角・張白騎・劉石・左髭丈八、左髭丈八・平漢・大計・司隸・掾哉・雷公・浮雲・飛燕・白雀・楊鳳・于毒・五鹿・李大目・白繞・畦固・苦唒之徒、並起山谷輭、不可勝數。
(『後漢書』列伝第六十一、朱儁伝)


こちらの方がもう少し有名だろう。


後漢末に起こった群盗の類に「青牛角」というのが居たそうだ。




これらが関係あるのかは知らないが、昨日の記事の「青牛先生」が実は「青牛師」封君達のことだったりしたら面白い(出身が違うが)。


まして、その「青牛先生」が実は「青牛角」のことで、青牛に乗って野盗としてヒャッハーしていたのだとしたらもっと面白い。




もしかしたら、「青牛」は「赤兎」と並ぶ稀代の名騎かもしれないではないか。




*1:左慈のこと。