漢王に従った兵

夏四月、諸侯罷戲下、各就國。(項)羽使卒三萬人從漢王、楚子・諸侯人之慕從者數萬人、從杜南入蝕中。
(『漢書』巻一上、高帝紀上)


劉邦が漢王となることが決まり、項羽による各地の諸侯の封建も終わると、秦討伐のための軍は解散となった。



その時、項羽は漢王に兵三万を従えさせた。


と同時に、楚の人間や楚以外の諸侯支配下の人間で劉邦に従う者が数万人おり、彼らも劉邦や兵三万と共に漢中入りしたという。



実際には食いつめ者で劉邦の軍に吸収されていたとか、劉邦の捕虜となっていたとかなのかもしれないが。




劉邦が三秦に打って出る時や、楚に攻めかかっていく時などは、古参である彼らは軍の主力として活躍したことだろう。