蜀か晋か

評曰、杜微脩身隱靜、不役當世、庶幾夷・皓之槩。周羣占天有徴、杜瓊沈默慎密、諸生之純也。許・孟・來・李、博渉多聞、尹默精于左氏、雖不以徳業為稱、信皆一時之學士。譙周詞理淵通、為世碩儒、有董・揚之規、郤正文辭燦爛、有張・蔡之風、加其行止、君子有取焉。二子處晉事少、在蜀事多、故著于篇。
(『三国志』巻四十二、杜周杜許孟來尹李譙郤伝)

「譙周・郤正のお二方は晋に仕えたけれども晋における事績は少なく、蜀での事績が多かったので、蜀書に収録した」



三国時代末期の人物は魏・蜀・呉にも晋にも仕えていた人物が少なくないが、そのうち誰の伝が『差三国志』に収録されて誰が収録されなかったかということについては、上記のようなある意味単純な話だったということか。