漢と魏の爵位

爵、一級曰公士、二上造、三簪裊、四不更、五大夫、六官大夫、七公大夫、八公乘、九五大夫、十左庶長、十一右庶長、十二左更、十三中更、十四右更、十五少上造、十六大上造、十七駟車庶長、十八大庶長、十九關内侯二十徹侯
(『漢書』巻十九上、百官公卿表上)

魏書曰、置名號侯爵十八級關中侯爵十七級、皆金印紫綬。又置關(内)外侯十六級、銅印龜紐墨綬。五大夫十五級、銅印環紐、亦墨綬、皆不食租。與舊列侯・關内侯凡六等。
(『三国志』巻一、武帝紀注引『魏書』)


偉い先生がたの二十等爵とかの研究はガン無視して漢代二十等爵と後漢末の名号侯の関係を見てみる。


「名号侯爵十八級」というのは、おそらく『漢書』に記される二十等爵の序列の級数を表しているのだろう。


列侯 =20級
関内侯=19級
という爵位の次に
名号侯=18級
というのが入る、という意味なのだと思う。


以下、五大夫を15級に置くところまで続くのだろう。



ということは、おそらく旧二十等爵の9級に過ぎなかった五大夫を15級に格上げした、言い換えると旧二十等爵から10級左庶長から18級大庶長をバッサリカットし、そこに名号侯などを詰め込んで簡略化したということになる。