五大夫

諸買武功爵官首者試補吏、先除。千夫如五大夫、其有罪又減二等。爵得至樂卿、以顯軍功。
【注】
師古曰「五大夫、舊二十等爵之第九級也。至此以上、始免徭役、故毎先選以為吏。千夫者、武功十一等爵之第七也、亦得免役、今則先除為吏、比於五大夫也。」
(『漢書』巻二十四下、食貨志下)


昨日の記事で、なんで後漢末の爵位で五大夫が入ってるのかと思っていたのだが、たぶんこういう事だ。


「至此以上、始免徭役」とあるように、五大夫は徭役免除権を持ちうる境界となる爵位だったんだ。



後漢爵位では「徭役免除の特権は与えるけど、侯まではいかない爵位」として「五大夫」を位置づけ、軍功への恩賞にしたんじゃないだろうか。