尚書の筆と墨

尚書令・僕・丞・郎月給赤管大筆一雙、篆題曰「北工作楷」於頭上、象牙寸半著筆下。
尚書令・僕・丞・郎月賜渝麋大墨一枚、小墨一枚。
(応劭『漢官儀』)


漢代、尚書令・尚書僕射・尚書丞・尚書郎には毎月赤い軸で象牙で飾られた筆を支給されたり、右扶風渝麋県の墨を与えられていたのだそうだ。


皇帝の秘書なのでやはり筆記用具も特別のものを使うということなのだろう。


詳細は不明だが、渝麋の墨はブランド品に違いない。