侍御史の冠

侍御史、周官也、為柱下史、冠法冠。一曰柱後、以鐵為柱。或説古有獬豸獸、觸邪佞、故執憲者以其角形為冠耳。余覽秦事云、始皇滅楚、以其君冠賜御史。漢興襲秦、因而不改。
(応劭『漢官儀』上)

侍御史の冠は戦国時代の楚の君主の冠だったものを秦が楚を征服した時に御史に下賜したのが始まりなのだという。



侍中の冠も趙の冠を下賜したという話があった。
秦は征服した国の衣冠を自分の官僚組織に取り込むという風習でもあったのだろうか。