博士の人数

文帝博士七十餘人、為待詔博士。朝服玄端、章甫冠。
(応劭『漢官儀』)

『続漢書』百官志二などを見る限り、漢代の「博士」はいわゆる五経博士十四人がいたと思われるのだが、『漢書』百官公卿表上などを見ると「博士秦官」とあり、五経博士が置かれた武帝時代以前からも博士がいたのは間違いない。

そして、武帝以前の博士は上記のとおり相当数が居たのではないかと思われる*1



『続漢書』のそれは儒学オンリーになってからのものと思われるわけだが、秦の頃や文帝の頃の博士はどんな専攻の博士がいたのか、色々と想像を逞しくしたくなる。

*1:ただし、わざわざ「待詔博士」と区別して書かれているので何か普通の博士とは違っていたのかもしれないが。