匈帰都尉

上郡。秦置。高帝元年更為翟國、七月復故。匈歸都尉治塞外匈歸障。屬并州
(『漢書』地理志上)

前漢の郡の一つ、上郡。関中の北に位置し匈奴と接する北辺の地である。
この郡内を長城が走っているわけだが、上記のとおり漢はその長城外にも都尉を置いていたらしい。
「匈帰都尉」「匈帰障」という名称から推測すると、もしかしたら漢に降伏した匈奴を住まわせる土地に置いた要塞だったのかもしれない。