神仙傳云、松柏脂入地千年化爲茯苓、茯苓化爲琥珀。琥珀一名江珠。今泰山出茯苓而無琥珀、益州永昌出琥珀而無茯苓。或云燒蜂巣所作。未詳此二説。
(張華『博物志』薬物)
「茯苓」とは松の根に寄生するキノコの一種、サルノコシカケの仲間だそうな。
かつて、松ヤニが千年かかって変化したものが茯苓で、それが更に変化したものが琥珀である、と考えられていたそうな。
琥珀は高熱で油に分解されるそうなので、そこから松ヤニが元になっているのではないかと考えられたのかもしれない。
実際に琥珀は天然樹脂、つまり松ヤニのような樹液が長い年月をかけて変化したものだそうなので、この記事で言われていることは半分は当たっているわけだ。
途中でキノコに変化すると思われていたことは、まあ誤差の範囲ということで。