【悲報】烈祖様、金徳の瑞祥を世話する

明帝即位二年、起靈禽之園、遠方國所獻異鳥殊獣、皆畜此園也。
昆明國噉金鳥。國人云、其地去燃洲九千里、出此鳥、形如雀而色黄、羽毛柔密、常翺翔海上、羅者得之、以爲至祥、聞大魏之徳、被於荒遠、故越山航海、來獻大國。帝得此鳥、畜於靈禽之園、飴以真珠、飲以龜脳。鳥常吐金屑如粟、鑄之以爲器。
昔漢武帝時、有人獻神雀、蓋此類也。
此鳥畏霜雪、乃起小屋處之、名曰辟寒臺。皆用水精爲戸牖、使内外通光。
宮人争以鳥吐之金用飾釵珮、謂之辟寒金。故宮人相嘲曰、不服辟寒金、那得帝王心。於是媚惑者亂争此寶金爲身飾、及行臥皆懐挾以要寵幸也。魏氏喪滅、池臺鞠爲煨燼、噉金之鳥亦自翺翔矣。
(王嘉『拾遺記』)


魏の明帝こと烈祖様即位直後のこと、遠方から特別な生き物が献上された時に飼育する場所として「霊禽之園」という動物園が設けられた。


そんな時、昆明国からは「金を食う鳥」が献上されてその動物園に納められ、真珠や亀の脳を食わせて飼育したところ、その鳥は金を吐き出したという。



当時の後宮ではその金の鳥が吐き出した金で装飾品を作ることが流行し、烈祖様に見初められようとして皆争ってその鳥の金で出来た装飾品を身に着けたということである。




だが、魏が滅ぶとそれらの動物園も灰となり、その鳥はどこかへ飛び去ってしまったのだという。







魏の土徳の次は金徳・・・あっ・・・(察し)






話としては「土徳(魏)が金徳(晋)に取って代わられる前兆」という体なのだろう。





また、この鳥もまた金というリアルな幸せを運ぶ鳥であったと言えないこともない。



やっぱり小鳥がナンバーワン!(定期)