制服三年

みなさんは「制服三年」というワードを見て、どんな印象を持っただろうか。




「中学三年生かな?」「高校三年生やろ?」「自衛官かな?」とか、人それぞれだろう。




そして、前近代の中国には、上に挙げたようなものとは全く別個の「制服三年」があった。




許孜字季義、東陽呉寧人也。孝友恭讓、敏而好學。年二十、師事豫章太守會稽孔沖、受詩・書・禮・易及孝經・論語。學竟、還郷里。沖在郡喪亡、孜聞問盡哀、負擔奔赴、送喪還會稽、蔬食執役、制服三年
(『晋書』巻八十八、孝友伝、許孜)

ざっくり言うと、晋の許孜という人は師事した学問の師が死去すると彼の遺体を故郷に送り届けていわゆる三年の喪に服した、ということらしい。




つまり、「制服三年」とは「三年の喪に服す」のことのようだ。たぶん。