晋の諸侯

有司奏從諸王公、更制戸邑、皆中尉領兵。其平原・汝南・琅邪・扶風・齊為大國、梁・趙・樂安・燕・安平・義陽為次國、其餘為小國、皆制所近縣益滿萬戸。又為郡公制度如小國王、亦中尉領兵。郡侯如不滿五千戸王、置一軍一千一百人、亦中尉領之。・・・(後略)・・・
(『晋書』巻二十四、職官志)

晋初の制度において、王にもいくつかのランクがあったらしい。




「大国」「次国」「小国」と、更に「不満五千戸王」というのも区別されていたように思われる。



たぶん、「小国」の中でも戸数によって持てる兵士数などに違いが出ていたのだろう。




あと、郡公や郡侯には王と同様に兵士が与えられ、それぞれの中尉が率いていた、というのもちょっと注目すべきなのかもしれない。




晋の制度では、実際に率いるのは中尉だったにせよ、王以外の異姓の諸侯たちにも独自の兵を与えられていたということだ。