許負

孔衍漢魏春秋曰、許負、河内温縣之婦人、漢高祖封為明雌亭侯。
(『三国志』巻三十一、劉二牧伝注)


前漢初、高祖劉邦の頃にいた許負という占い師は女性であると言われているが、劉邦に明雌亭侯を与えられたという話が伝わっているらしい。





ただし引用部分に続いて裴松之先生は「前漢初期には「亭侯」なんて聞かないから胡散臭い」と言っていて、自分もそう思う。



とはいえ、女性が列侯になること自体は実例がある(蕭何の妻など)し、列侯ではなくてもその下の関内侯などであった可能性だってあるわけだから、そのことだけを以て全て否定してしまうのは勇み足かもしれない。