名臣か無駄飯食いか

魏書曰、(陳)羣前後數密陳得失、毎上封事、輒削其草、時人及其子弟莫能知也。論者或譏羣居位拱默、正始中詔撰羣臣上書、以為名臣奏議、朝士乃見羣諫事、皆歎息焉。
(『三国志』巻二十二、陳羣伝)

魏の陳群は三公といった高位についていながら何もせずに過ごしている、という批判があったらしい。



だが上記記事によれば、それは皇帝への諫言や進言を密かに上奏し終わるとその原稿を処分してしまっていたために家族でさえもそのことを知らないでいたためだ、という*1





三国志』陳群伝には陳群による諫言などが数件収録されているが、これらはどうやら後から上奏文をサルベージした「名臣奏議」によって知られた文ということらしい。

*1:「封事」とは封印されて皇帝しか見ることのできない上奏のこと。