明帝、某大臣を叱責するの巻

太和四年、入為侍中。時司空陳羣尚書事、帝初親萬機、(呉)質以輔弼大臣、安危之本、對帝盛稱「驃騎將軍司馬懿、忠智至公、社稷之臣也。陳羣從容之士、非國相之才、處重任而不親事。」帝甚納之。明日、有切詔以督責羣、而天下以司空不如長文、即羣、言無實也。
(『三国志』巻二十九、王粲伝注引『呉質別伝』)

昨日の記事で紹介したような「陳群無駄食い」説の実例。




少なくとも呉質は「陳群は重大な役目を与えられながらちゃんと仕事していない」というように理解していたらしい。


そして、呉質の進言を入れた明帝も陳群を厳しく叱責したという。





まあ実際、国政のトップと言ってもいい地位にいる者が裏で皇帝にいろいろと意見や献策をしていたとしても、表に出てこなければ不満に思う者も少なからずいたのではないか、という気もする。





ところで、「而天下以司空不如長文、即羣、言無實也」についてだが、「言無實也」は「(陳群は)中身がない」ということなのか、「(呉質の言葉は)真実ではない」ということなのか。



自分では昨夜から考えてもまだ結論が出ていない。