賢者の贈り物

十二月、孫休葬定陵。封后父滕牧為高密侯、舅何洪等三人皆列侯。
【注】
呉歴曰、牧本名密、避丁密、改名牧、丁密避牧、改名為固。
(『三国志』巻四十八、孫晧伝、元興元年)

三国呉の滕牧という人物は、元は滕密という名前であったが、同時期の丁密という者の名を避けて滕牧と改名した。



一方、丁密は滕密の名を避けて丁固と改名した。




丁密は皇后の父に遠慮し、滕密は朝臣の最上位といっていい丁密に遠慮した、というところか?




お互いに改名しあうという、ちょっと「賢者の贈り物」みたいな話になっている。