高祖十二年

(高祖十二年)三月、詔曰「吾立為天子、帝有天下、十二年于今矣。與天下之豪士賢大夫共定天下、同安輯之。・・・(後略)・・・
(『漢書』巻一下、高帝紀下)


漢の高祖十二年、高祖劉邦は詔の中で「俺は天子となり天下を統べるようになって十二年になる」と言っている。



この高祖十二年とは漢の高祖が漢王になってから十二年目ということであり、項羽を倒し皇帝の称号を王たちから奉られてからは十二年たっていない。




この時の漢の公式設定では、劉邦が秦王の降伏を受け入れた時点で天下の主たる地位は劉邦に移転していた、ということになっていたのだろうか。