始封と嗣王

自中興至和帝時、皇子始封薨者、皆賻錢三千萬・布三萬匹。嗣王薨、賻錢千萬・布萬匹。
(『後漢書』列伝第三十二、中山簡王焉伝)


後漢のこと、皇帝の子で「始封」の者が死去した時には香典として三千万銭と布三万匹を贈り、「嗣王」が死去した時には同じく香典として一千万銭と布一万匹を贈る、ということになっていたそうだ。




「始封」とは最初にその地の王に封建された皇子、つまり初代の王のことで、「嗣王」は二代目以降を指すのだろう。





昨日の記事で見たように、二代目以降は代々封建された領民を二割ずつ減らされていったようだが、どうやら根本的に「初代」と「二代目以降」では差があるものと認識していたようだ。